スポーツ障害について
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スポーツ障害症状別対策
疲労骨折
疲労骨折とは、骨に疲労が蓄積されることが原因で起こる骨折です。
同じ動作を繰り返し行ったり、体の一部に軽い衝撃が継続的にかかることで、ひびが入ったり、ひどい場合には完全な骨折につながることもあります。
アスリートに多い原因として、短期間に集中的なトレーニングを行ったときに生じることが多く、最初は運動時のみの疼痛(とうつう)が見られ、進行していくと安静時にも疼痛(とうつう)が発生します。
痛みを感じたときにはすでに手遅れになっている場合もありますので、事前の検診をおすすめします。
オスグッド
原因
10~15歳の成長期の子どもが、跳躍やボールを蹴るなど、膝を酷使し過ぎると発生します。
走る、飛ぶ、屈伸するなどの動作に伴って痛みを生じます。
激しく運動したときだけ痛む場合から、歩くことが困難なほど痛む場合まで個人差があります。
治療
大腿四頭筋のストレッチングやアイシングなどを行い、できるだけ早く、動けるところから痛みの少ない動作を始めてください。あまり安静にして動かさないでいると癒着が始まって回復が遅れます。
すべての動きで痛みが消えれば安心できます。
また、オスグッドは成長期の一過性の症状で、成長が終了すると多くは治癒します。
シンスプリント
原因
脛骨過労性骨膜炎とも呼ばれる症状で、脛の内側(まれに外側も)に痛みを生じます。
陸上競技やバレーボールやバスケットボールによって発症することが多く、筋力不足や筋肉への過剰な負担が原因とされます。
治療
ゆがんだ靱帯や軟部組織をすみやかに元に戻し、およそ1~2週間で回復まで導きます。
アイシングなどで炎症を和らげつつ、2~3日は安静にしてください。
過度の圧迫や固定は回復を妨げますので注意してください。
肉離れ
原因
筋肉の柔軟性低下やウォーミングアップ不足が原因で、瞬発的な動作や急激な運動時に、筋肉が瞬間的な収縮に耐えられずに発症します。
筋肉が痙攣し、筋肉組織の一部が部分断裂した状態になります。
肉離れになる箇所は、太ももの裏側のハムストリングスや、ふくらはぎなどが多いです。
治療
筋肉が断裂し、内出血している場合がほとんどですので、早急な対処が施術の基本です。
横になって安静し、患部の冷却という応急処置を行いますが、肉離れは治るまでにどうしても時間がかかります。
当院では必要に応じて電気刺激を与えるなどの施術を行い、積極的に早期回復を目指します。
打撲
原因
打ち身とも呼ばれ、体を強く打ちつけることで起こります。
打ちつけられた皮下組織と筋肉で皮下出血、腫れ、痛みを伴う炎症を起こし、あざになります。
競技中に激しく体をコンタクトすることの多い競技や、走り高跳び、棒高跳びといったジャンプ系のスポーツに多く見られます。
治療
応急処置はアイシングが有効で、まず15分程度のアイシングで痛みを鎮めます。
それでも痛みが続くようであれば、再びアイシングを行います。
頭部打撲の場合は安静にし、何度も呼びかけて意識を確認します。
意識障害がなかったとしても、後で吐き気や手足の麻痺などが起きる場合もあるので、病院での精密検査が必要です。
腹部や胸部の場合、肋骨や胸骨が骨折している場合があります。
脱臼
原因
関節を構成する骨が外れ、元の正常な状態に戻らなくなるのが脱臼です。
相手と激しくぶつかって関節を攻め合う柔道の他、アメフト、ラグビー、サッカーなどのコンタクトスポーツ、関節に負担の大きいテニスや水泳などの種目にも多く見られます。
治療
関節を元の位置に戻して整復します。
ただし、関節を元の位置に戻して終わりではなく、損傷した靱帯への処置がとても大切です。
専門家である柔道整復師や整形外科医に診断してもらう必要があります。
野球肩・野球肘
原因
投球時の動作が原因で起こります。球を投げ込みすぎれば肩や肘への負担も大きく、そうした運動量の多い練習によって発症する障害のひとつです。
治療
過度の安静は回復を遅らせることもありますので、練習を継続する場合は痛みが強く出るような動作を避けて、投球フォームの改善などを行っていきます。
練習しながらの施術には集中施術が必要です。
短期間で痛みをとり、筋力低下を防ぎながら早期復帰を目指します。